無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 チョコレートのじどうしゃ   

子供の頃好きだった、チョコレートの絵本があります。
あまり本に興味を示す子供ではなかったけれど、これだけはなぜか印象に残っています。でも、絵本のタイトルも、何歳頃、どこで読んでいたのかも覚えていません。スト−リーもあいまい、ただ記憶にあるのはチョコレートのお話だったということだけ。

そんな絵本の存在すら、最近まですっかり忘れていたのですが、映画「チャーリーとチョコレート工場」の予告を見ているうち、ぼんやりと思い出してきました。

その大好きだった絵本と何か関係があるのかなと思い、映画を観にいきました。
とっても楽しい映画でした。ウンパルンパ最高!も一回くらい観に行こっかな。
でも、絵本とは違うお話でした。映画の関連書籍を探しても、見覚えのない本ばかりが並んでいました。

相変わらずタイトルも思い出せずにいたので、試しに母に聞いてみました。「子供の頃、私、チョコレートの絵本を持ってなかった?」…覚えているはずもない。

b0054956_18153481.jpg何気なくネットで調べてみたら、今度はあっさり出てきました。
「チョコレートのじどうしゃ」
あぁ、これこれ!そう、これこれ!!

チョコレートの自動車が逃げ出すお話だったな。ちょっとスト−リを思い出してきました。読みたくなって取り寄せようとしたら、既に絶版になってることがわかりました。

今度は試しに図書館の蔵書検索を利用してみたら、これまたあっさり見つかりました。そして今日図書館に行き、懐かしい絵本と対面してきました。

お金持ちでいばりんぼうの「いばりん」が、有名になって町中の者におじぎをしてもらうために、チョコレートのじどうしゃに乗っている自分の銅像を作ろうとするお話。「いばりん」は大人なのにチョコレートやおかしが大好きだったのです。

ゆっくりとページをめくる。ぼんやりしていた色と輪郭がはっきりしていく。

いばりんのピンクのスーツ。子供ながら「おかしい」って思っていた。チョコレートのじどうしゃを作りながらそれをつまみ食いする彫刻家たちに、「そんなことしてだいじょうぶ?」と心配していた。チョコレートのじどうしゃが、まるで空を飛ぶかのように走って逃げる様子に、ハラハラしていた。チョコレートのカラフルな包み紙や、それを開けてかじる女の子の姿を見て、「わたしもたべたい!」って思っていた。

その当時感じていた事が次々と甦ってきて、懐かしく、幸福なひとときでした。

+ + +
ところで、絵本の事をネットで調べている時、「復刊ドットコム」というサイトを見つけました。「絶版、品切れのため、手に入らなかった書籍を投票により復刊させよう」というサイト。100人のリクエストが集まったら復刊交渉をしてくれるらしい。
たった100人で?なんだけど、30人しか集まっていない。でも、期限はなさそうなので、気長に待ってみよう。先は長そうだけど、復刊してくれたらいいなぁ。

+ + +
忘れていた記憶を引っ張り出し、どこにあるか探し当てることができた。そして、復刊の機会さえも提供してくれている便利なネット。人を介さずして瞬時にいろいろな情報が手に入る。それに対して、人の記憶は実にあやふやなもの。結局母から知りたい情報を引き出す事はできなかった。が、思いがけず私の子供時代の話が聞けた。ふと、時間がゆっくり流れ出した。情報社会がもたらす恩恵には感謝と感心を覚える。でも、排除しようとしてきた無駄の中に、実はゆとりや人間らしいものがあるように思った。
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by 723balance | 2005-10-15 18:27 | MyLifeStyle | Comments(2)

Commented by bavarde at 2005-10-15 23:04 x
チャーリーとチョコレート工場、見ようと思ってまだ見ていないのですが、
やっぱり面白いのですね!終わる前に見にいかなきゃ。

ネットの普及で分からないことはすぐに調べられるし、便利だけど、
ハンドメイドのバッグや靴に価値を見出すように体温が感じられる方に
ひとは魅力を感じるのかもしれませんね。
Commented by 723balance at 2005-10-16 10:14
>bavardeさん
映画、面白いのでぜひみてください!

そうですよね。手間をかけるということは愛情や想いを込める行為でもあるので、ハンドメイドには温もりと癒しが感じられますよね。また、無駄があるということはそれを許容できるゆとりがあるということだと思います。無駄のない人や社会は、きっと息苦しい。どちらも省かれる傾向にあるけれど、単に良い/悪いではなく、バランスが大事だと思っています。

長文日記にも関わらず(汗)、最後まで読んでいただきありがとうございます^^

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